もののけ姫 ジブリ

【死罪】もののけ姫・カヤに子孫?アシタカ王の伝説にも繋がるウワサを徹底調査

2024年10月7日

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『もののけ姫』のカヤに子孫がいるというウワサについて、調査しました。

ほかにも、

  • カヤの子孫と「アシタカ王の伝説」の関連性
  • カヤはアシタカの子供を身ごもっていた?
  • 死罪にされたの? など

上記について調査したり、わたしなりの考えをまとめたりしています。

時代劇ファンタジーならではの切なく壮絶な運命を辿った少女・カヤについて、がっつり解説していきますね。

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【画像】もののけ姫カヤとは

カヤは、エミシの村にいるアシタカの許嫁です。年齢は13~14歳。

  • アシタカを「兄さま(あにさま)」と呼ぶ
  • 作中で関係性の説明がない

ので、よく視聴者からアシタカの妹だと勘違いされている……とは、今やファンの間では有名な話ですね。アシタカとカヤの声優さんたちも最初は勘違いしたという話ですから、わたしたちに分からなくても当然です(笑)

※参照:『もののけ姫はこうして生まれた』

アシタカとカヤが許嫁の関係だったと知った上で2人の別れのシーンを見ると「重み」が変わってくるので、物語として面白いですよね。

『もののけ姫』カヤに子孫がいる?【アシタカ王の伝説を語り継いだ人々】

そんなカヤには「子孫がいる」という噂があります。

この噂は、あくまでファンの考察のひとつであり、公式の情報ではありません。

ですが考察では、カヤの子孫が、公式に設定された「アシタカせっ記」=「アシタカ王の伝説」を語り継いだのではないかと考えられているんですって。

アシタカ王の伝説って何??

この項では、まず前提情報として「アシタカ王の伝説」を紹介したあと、カヤの子孫との関連性について説明しますね。

「アシタカ王の伝説」って?

「アシタカ王の伝説」とは、『もののけ姫』の世界でアシタカの物語が語り継がれ、やがて伝承となったものを指しています。

アシタカの物語が後世に語り継がれたことは「アシタカせっ記」として公式に設定されているんですが、「せっ記」って難しくて分かりにくいですよね。

「せっ記」は宮崎駿監督の造語で、口伝された伝説や伝承のことです。

このカッコいいけど難しい「せっ記」を、岡田斗司夫さん(ジブリの解説動画で有名な評論家)が「アシタカ王の伝説」「アシタカ伝説」と表現したことで、ネット上でも広く認識されていきました。

「アシタカせっ記」を分かりやすくしたのが「アシタカ王の伝説」だと思ってください

岡田斗司夫さんのYouTubeへは、こちらのリンクから飛べます。

>>岡田斗司夫 公式YouTube

実は『もののけ姫』も本当は『アシタカせっ記』というタイトルで公開される予定でした。

つまり『もののけ姫』=「アシタカせっ記」とは、アシタカの伝説が語り継がれた物語として制作されたってことですね。

カヤの子孫が「アシタカ王の伝説」を語り継いだ?

で、なんでアシタカ伝説を語り継いだのがカヤの子孫ではと言われるかというと、理由は2つあります。

ひとつは『もののけ姫』タイトル画面の後ろに映る土面。▼

この土面はアシタカ伝説を語り継ぐために作られたものだと考えられていて、アシタカやカヤの出身である「エミシ一族」の縄文的文化に通じるものがあります。そのため、アシタカ王の伝説の語り部はカヤの子孫ではないかと考察されているのです。

アシタカ王の伝説を語り継いだのがカヤの子孫だといわれる理由の2つ目は、『もののけ姫』の公式イメージボードです。

カヤの子孫を連想させる言葉が入っています。(太字のところ)▼

せっ記とは

草に埋もれながら 耳から耳へと語り継がれた物語のこと

正史には残らない 辺境の地に生きた ひとりの若者のことを
人々は いつまでも忘れずに語り継いできた
アシタカと呼ばれた その若者が
いかに雄々しく 勇敢だったかを……
残酷な運命に翻弄されながらも
いかに深く 人々や森を愛したかを……
そのひとみが いかに澄んでいたかを

山に生きる 忍耐強い人々は つらい暮らしの中で
くり返し くり返し 子供等に語り継いだのだった

アシタカのようにおなり
アシタカのように生きよ と……

ニコニコ大百科記事

この【山に生きる 忍耐強い人々】からエミシ一族やカヤが連想されるため、「アシタカ伝説を語り継いでいるのはカヤの子孫ではないか」という話が浮かんだようです。

同じ理由(タイトル画面の土面・「山に生きる忍耐強い人々」)から、サンの子孫ではないか、という意見もありました。

アシタカ伝説(アシタカせっ記)という公式の伝承を【誰が】語り継いだのかが、考察の分かれ道になっているようです。

カヤはアシタカの子供を身ごもっていた?

カヤの子孫がいるかもしれないということは、カヤ自身どっかのタイミングで子供を授かっていたはずですよね。

その子供をいつ授かったのかですが、なんと、『もののけ姫』の冒頭でアシタカとの別れをした時点で、すでにカヤはアシタカの子供を身ごもっていたのではないかという説があるんです!

カヤ身ごもり説も一部のファンの間やSNSで広まっていますが、あくまで考察のひとつであり、公式の情報ではありません

ゴシップ的な内容なので、一気に広まったのかもですね

衝撃を受ける人も多いですが、一方でカヤがアシタカの子供を育てながら幸せに暮らす未来を想像し、嬉しく思うファンもいるようですよ。

カヤに子供は【いなかった】と考える人も

ですがわたしを含め、カヤがアシタカの子供を身ごもっていた説は、さすがにちょっと無理があるのでは……と考える人もいます。

次期族長(アシタカ)の子を身ごもっているかもしれない女の子が、山に行ったり走ったりするかなって……(映画冒頭でカヤは山道を難なく下っています)▼

ほかにも、「強引に『実は大人な関係だった!』に持っていっただけの気が……」という意見もありました。

けど、こうしていろいろな意見が飛び交うのも、ジブリの面白さのひとつですよね。

「アシタカってすごい人なんだよ!」と話していくのは、別にカヤの子孫だけじゃないと思うんですよ。わたしはアシタカ伝説を語り継いだのは、アシタカの人柄や功績にじかに触れた人たちじゃないかと解釈しています。

たとえば、

  • エミシの村の生き残り
  • エボシ
  • タタラ場の人たち
  • ジコ坊 など

語る先は我が子である必要もなく、親交のある子供たちで全然OKなわけです。

いろんな人が、いろんな人に語り継いでいったからこそ「せっ記」なんじゃないかなと、個人的には思います。

カヤは死罪にされた?

カヤに関するウワサでもうひとつ、「カヤが受けた罰は死罪だったのではないか」というものがありますね。

アシタカ:「カヤ……見送りは禁じられているのに」

カヤ:「おしおきは受けます。どうかこれを、私の代わりにお伴させてください」

アシタカは死の呪いを受け、ヒイ様によって村を追放されてしまいました。

追放された者を見送ることは村の掟で禁じられているため、カヤは何らかの罰を受けたのだと読みとれます。

罰について公式からは何も情報が出ていないため、これも考察の範囲内でしか答えは出せません。

ですが掟を破った結果、死罪を受けるというのは当時(室町時代)珍しいことではなかったようです。

カヤは死罪を受け入れる覚悟だったのでは

個人的にはですが、カヤが死の覚悟で掟を破り、アシタカに会いに行った……というのは、正直ものすごく納得なんですよね…。

  • アシタカはカヤたちを助けた結果呪いを受け、王子でありながら村を追放されることになった。
  • アシタカは呪いによって死ぬ運命にある。
  • カヤは大切な玉の小刀を贈るほど、アシタカを尊敬し愛していた。

大切な人が全てを失った原因が自分にあるのなら、自分もまた全てを投げ打ち、せめて無事と幸せを祈ろうとするのは、カヤの人物像の解釈として一致すると思うんです。

ただ、カヤが死罪を覚悟をしていたことと、実際に死罪になったかは必ずしもイコールではないような気もします。

カヤ自身は死罪が妥当と思っていたかもしれませんが、最終的に判断を下すのはヒイ様です。呪いにより次のタタリ神になる可能性があるアシタカと違って、カヤには村を直接的に滅ぼす危険性もありません。

謹慎など、軽い処罰で済まされた可能性も十分にあると思います。

なんでアシタカはカヤを置いていった?

死罪になるかもしれない許嫁を、アシタカはなんで一緒に連れていかなかったんでしょう?

調べてもあまり答えが見つからなかったのですが、ひとつこんな意見がありました。▼

アシタカがカヤを連れて行くのは、今の常識ならありですが、共同体の存続が優先された当時は、あり得ないと思います。

引用:Yahoo知恵袋

わたしはこの意見に加えて、

  • アシタカ自身、呪いでいつどうなるかも分からない身の上である
  • 当時の旅は、今の時代のように安全ではない
  • カヤが掟を破った上逃げたと知られたら、代わりにカヤの家族に責任が及ぶ可能性
  • 掟を破ることで、村に災いが起こると信じられていた
  • アシタカには、カヤは死罪にはならない(ヒイ様が死罪にはしない)と確信があった

などが考えられるかなぁ…と思います。

いずれにせよアシタカは、カヤにとって村に残る方が良いだろうと考え、カヤのためを想って連れて行かなかったのだとわたしは考えます。

カヤの小刀を、アシタカはなぜ…

ところでカヤといえば、「小刀問題」がいつも必ず話題にあがりますよね。気になる人がいっぱいいるのだと思います。(笑)▼

Xでは、カヤの小刀をサンにあっさり渡してしまったアシタカが「ひどい」「クズ」「女たらし」と散々な言われようですが、アシタカは決してカヤを軽んじていたわけではありません。

サンに小刀を託した時のアシタカは、呪いに対してもサンに対しても「打つ手なし」「自分にできることは何もない」と突きつけられ、失意のドン底にいたんです。つまりこの時のアシタカはカヤと同じ心境にいて、だからこそサンに小刀を託したのだと、わたしは解釈しています。

詳しくは別の記事にまとめているので、気になる人は見てみてください。▼

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【カヤ以外にも】死の覚悟をしたジブリヒロインたち

仲間の少女たちを守るためにタタリ神にも立ち向かい、愛し尊敬する人のために全てを投げ打つ覚悟をした、エミシ一族の少女・カヤ。

死と隣り合わせの『もののけ姫』の世界観において、カヤの勇敢さや覚悟には心を震わせるものがあります。

ジブリ作品、こと宮崎駿監督作品にはカヤの他にも、命を賭して運命に立ち向かったヒロインたちがいるので、すこし紹介させてください。

あくまで【物語のキャラクターとして】と強調しておきたいのですが、彼女たちの生き様が本当にカッコいいんです…!

サン【もののけ姫】

カヤと同じ、女優の石田ゆり子さんが声を担当した、もののけ姫と呼ばれる少女・サン。

人間でありながら山犬の一族として戦うサンは、森と人との苛烈な争いの中で、森と共に滅びる道も覚悟していました。

人間にも山犬にもなりきれない悲しみを抱えながらも、信念を貫き奮闘する姿がたまらなくカッコいい…!筆者最推しのジブリヒロインです。

シータ【天空の城ラピュタ】

『天空の城ラピュタ』は、古代の空中都市「ラピュタ」をめぐる冒険ファンタジーです。

物語の鍵を握る少女・シータは、ラピュタの軍事力を悪用させないため、死の覚悟をもって悪役・ムスカに立ち向かいます。

主人公・パズーと無邪気に笑いあった前半とのギャップが激しくて辛いですが、銃を構える大人を相手に怯むことなく啖呵を切るシータはめちゃめちゃカッコイイんです!

里見菜穂子【風立ちぬ】

先に紹介したサンやシータと違って、とても穏やかな表情に見えますね。

『風立ちぬ』主人公の妻・菜穂子(なおこ)が立ち向かったのは、別の正義や悪人ではなく、当時不治の病だった結核です。自分の命がいよいよ助からないと悟った菜穂子は、心配をかけまいと誰にも別れを告げず、主人公・堀越二郎たちの元を静かに去ります。

妻として、女性として、最期まで強く美しくあろうとした菜穂子の生き様には、胸を打たれました。

番外編:ナウシカ【風の谷のナウシカ】

『風の谷のナウシカ』『カリオストロの城』は正確にはジブリ作品ではありませんが、宮崎駿監督の作品ということで紹介させてください。

主人公・ナウシカは映画の終盤、大波となって押し寄せる巨大な蟲・王蟲(オーム)の群れの前に静かに降り立ち、彼らを鎮めようとします。

人間の非道に怒り狂い、要塞をも食い破ってつき進む王蟲は恐怖そのものですが、ナウシカは臆せず、いたわりの心で彼らに寄り添いました。

身をもって王蟲の群れから故郷を守ったナウシカは、『もののけ姫』アシタカと同様、伝説として語り継がれるようになります。

番外編:クラリス【カリオストロの城】

カリオストロ公国の太閤息女・クラリスも、恋した人のために決死の覚悟を決めたヒロインです。

絶体絶命のルパンを悪役の攻撃から救うため、純粋で優しい少女だったクラリスは全てを賭けて立ち向かいました。

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カヤを含めた6人のジブリヒロインたちには、なんだかカタルシスを感じられてとても好きなんです。

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下記の記事でも詳しく紹介してるので、よかったら覗いてみてください。

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