「『魔女の宅急便』原作の著者・角野栄子さんが、宮崎監督に激怒した」という話があります。
この話は本当なのでしょうか……?
ウワサの真相を解明します。
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「原作者が激怒した」ウワサの真相は?
引用:Amazon
『魔女の宅急便』の作者・角野栄子さんが「宮崎監督に対し激怒した」という話があります。
結論からいうと……激怒、というほどではなかったとのことです。
根拠は、こちらはインタビュー記事です▼
「あれ?」と思いました。私だったらこうしないなと思うところもあって。
(中略)
でも、あれは宮崎さんの作品だからと、すぐ切り替えました。それに、映画としてはよくできていると思いました。自分の原作だから言うわけじゃないけど、宮崎さんの作品の中で一番良いと思います。難しいことを考えずに、ファミリーで楽しんで観られますから。
引用:Yahooニュース
実際ファンからは「原作とぜんぜん違う…」という口コミもあり、ジブリの『魔女の宅急便』に抵抗を感じた人も少なくなかったようです。
わたしも、お気に入りの小説やマンガなどが映像化されたときは結構おなじこと思っちゃいます
映画化あるあるかもしれないですね
じゃあ……『魔女の宅急便』は原作と映画で、どう違いがあると思います??
次の項からご紹介しますね。
【そもそも】『魔女の宅急便』原作はどんな小説?
引用:Amazon
映画との違いを紹介する前に、『魔女の宅急便』の原作について、かるくご紹介しますね。
『魔女の宅急便』原作の基本情報
- 作者:角野栄子
- ジャンル:児童文学(ファンタジーフィクション)
- 巻数:全6巻
- 何歳くらいから読める?:小学4年生くらいから
基本的な内容はジブリ映画の『魔女の宅急便』と同じで、魔女になる修行のため、よその街へ移り住んだ少女キキの成長物語です。
ジブリ版とは違うところもありますが、小学生でも読みやすい、かわいくて優しい物語ですよ。
お子さんやお孫さんと一緒に読む方も多いみたいです。
わたしも小学生のときに、はじめて学校の図書室で1巻を読みました
『魔女の宅急便』原作と映画の違い15こ
引用:スタジオジブリ
では『魔女の宅急便』について、原作と映画の違いを【15こ】見てみましょう。
『魔女の宅急便』原作と映違い
- キキの髪型とリボン
- トンボの名前と性格
- 先輩魔女は飛ぶのが苦手
- 女性画家・ウルスラ
- 黒猫・ジジとの会話
- 白猫の名前
- キキが運ぶ荷物
- キキのほうきが折れた理由
- トンボ救出劇とデッキブラシ
- ニシンのパイ
- キキの魔法の薬
- 作中での時間経過
- キキが里帰りする
- キキとトンボの関係
- 魔女になりたい男の子
それぞれくわしく見てみましょう。
キキの髪型とリボン
引用:Amazon
<原作>
ロングヘア+細くて黒いリボン
<ジブリ映画>
ショートヘア+大きな赤いリボン
まずは主人公キキですが、見た目の印象がガラリと違います。
ジブリ版でキキの髪型がロングからショートに変更された理由は、作画の難しさによるものだそうです。
映画の公開時はまだセル画(手書きのアニメーション)が主流でしたから、力の入れどころにメリハリをつける必要があったのかもですね。
トンボの名前と性格
引用:スタジオジブリ
<原作>
「とんぼ」。気弱な少年。魔女のほうきを研究している
<ジブリ映画>
「トンボ」。明るくてすこし不良っぽい。飛行機の研究をしている
トンボはキキ以上にキャラクターのイメージが違うんですよね。
トンボの性格が変更された理由は、映画公開時の社会背景があるようです。
当時は「頭がよく、すこし不良っぽい」性格の男の子が人気だったみたいなので、このように変更されたのでしょう。
ちなみに、原作のとんぼはキキよりひとつ年上です
先輩魔女は飛ぶのが苦手
引用:スタジオジブリ
<原作>
飛ぶのが苦手な「おねえさん魔女」
<ジブリ映画>
おすまし顔で優雅に飛ぶ「先輩魔女」
キキの旅立ちのあとに出会う先輩魔女さんも、イメージがずいぶん違います。
映画ではすこしイジワルな印象さえ抱かれがちな先輩魔女。
ですが原作では飛ぶのが苦手で、精いっぱい修行に励む様子がうかがえます。
ジブリの先輩魔女さんも誤解されがちですが、キキに「あなたもがんばってね!」と言ってくれるふつうにいい子なんですよね^^
女性画家・ウルスラ
引用:スタジオジブリ
<原作>
キキとジジを描いた絵が入選する
<ジブリ映画>
魔法が弱くなっておちこむキキを森の家に誘い、よき相談相手になってくれる
ジブリの『魔女の宅急便』ではキキの良き相談相手でもある女性画家ウルスラ。
原作では、キキとジジをモデルに描いた絵が入賞を果たします。
お届け物のぬいぐるみきっかけで出会うのは、映画と同じです
ジブリ版でも、キキをモデルに絵を描いていましたよね
黒猫・ジジとの会話
<原作>
最後までずっとキキと話せる
<ジブリ映画>
キキの魔法が弱くなったために、途中から会話ができなくなる
原作ではジジは、終始キキの良き相棒猫として、ずっと会話しながら心を通わせます。
本来は修行が終われば別々の人生を歩む、魔女と猫。
しかしキキとジジは、お互い子どもができてからもずっと一緒に暮らしました。
ただし小説でもキキの魔法が弱まり、ジジと言葉が通じにくくなるお話があります。(5巻)
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白猫の名前
引用:楽天市場
<原作>
「ヌヌ」。富豪に飼われている白猫
<ジブリ映画>
「リリー」。ファッションデザイナーに飼われている白猫
ジジの恋人(いや、恋猫かな?)の白猫ちゃんも名前や姿がすこし違います。
ジブリ版のリリーは、なんていうかまんまるしてましたが、原作のヌヌはもうちょっとシュッとしてるんですよね。
どっちも違ったかわいさがあってよきですね(*^^*)
また生まれる子猫の数にも違いがあり、
- 原作では18匹
- 映画では4匹
でした。
キキが運ぶ荷物
<原作>
運動靴・カバ・船と魚・しあわせのベール など
<ジブリ映画>
鳥かごとぬいぐるみ・ニシンのパイ など
『魔女の宅急便』の原作は、ジブリ版よりも長い物語です。
だからキキはその分、いろいろな物をお届けしています。
また配達の仕事だけでなく、
- 壊れた鐘を直したり、
- 女の子に代わってラブレターとプレゼントを渡したりなど、
かわいらしい頼まれごとも引き受けました。
キキのほうきが折れた理由
<原作>
ほうきを盗んだとんぼの失敗
<ジブリ映画>
魔法が弱くなって焦ったキキの失敗
映画では魔法が弱くなってしまって焦ったキキが、練習中に足を滑らせたときにほうきが折れてしまいましたね。
一方原作では、飛びたいがためにキキのほうきを盗んだとんぼの失敗で折られてしまうんです。
トンボ救出劇とデッキブラシ
引用:スタジオジブリ
ジブリ映画のみのオリジナルエピソード
びっくりなんですが、ジブリ版のクライマックスを飾る「キキのトンボ救出劇」は、原作にはない完全オリジナルエピソードなんです。
デッキブラシで飛ぶのもオリジナル!
アニメーション映えするこのエピソードは、宮崎監督の手腕をまざまざと見せつけてくれました。
ここのエピソードってわたし、子どもの頃はなんとも思わなかったんですが(←え)、大人になってから見方が変わりました
挫折して自分の得意を見失っていたキキがトンボを助けたい一心で行動を起こし、形を変えて得意と自信を取り戻す姿にめちゃくちゃ勇気をもらえるからです
アラサーになって親目線になったのもあって、毎回泣きそうになりながら見てます(笑)
ニシンのパイ
引用:スタジオジブリ
ジブリ版のみのオリジナルエピソード
「あたしこのパイ嫌いなのよね」でお馴染み(笑)のニシンのパイ。
正確には『ニシンとかぼちゃの包み焼き』…ですが、じつはこれもジブリ版のみのオリジナルエピソードなんです。
宮崎監督がニシンのパイのエピソードを入れた理由は、キキに仕事の厳しさを伝えるためだそうですよ。
キキの魔法の薬
引用:スタジオジブリ
<原作>
「ほうきで空飛ぶ魔法」に加え、あとから「魔法の薬」の作り方も習得する
<ジブリ映画>
キキが使える魔法は「ほうきで空飛ぶ魔法」だけ
映画の冒頭シーンで母コキリが「あの子ったら、空飛ぶことしか覚えなかったんですよ」というように、ジブリ版のキキが使える魔法は「ほうきで空を飛ぶ魔法」だけでした。
しかし原作ではあとから修行し「魔法の薬」も作れるようになるんです。
「くしゃみのおくすり おわけいたします」という看板も掲げました。
作中での時間経過
<原作>
キキが10才~35才までの物語
<ジブリ映画>
キキ13才の物語
映画でのキキは13才でしたが、原作はキキが修行に出る前~お母さんになるまでを描いた物語で、その分時間が経過します。
キキが里帰りする
原作のみのエピソード
小説2巻で宅急便屋さんの2年目を迎えたキキは、一度ふるさとへ里帰りしています。
映画ではラストに手紙を送っていましたが、「里帰りはしないのかな~」と思っていたので、ちょっと安心しました
ところが里帰りしたキキはある問題に直面し、魔女をやめるか悩みます……
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キキとトンボの関係
引用:スタジオジブリ
<原作>
遠距離恋愛の末、結婚する
<ジブリ映画>
あくまで友人
ジブリ版でメインに描かれているのは「キキの成長」や「ひとり立ち」。
そのためか、キキとトンボの関係は、あくまでもいい友人の関係にとどまります。
原作では、遠距離恋愛やライバルの出現など、ラブストーリーとしての甘酸っぱさもしっかり描かれているんですよ。
ジブリでも「キキはトンボの女の子友達に嫉妬した…?」なんて考察もありますが、あくまでも「いい友人」の関係なんですよね
全部を恋愛に結びつけない硬派なところも、わたしがジブリを好きな理由のひとつです
魔女になりたい男の子
原作のみのエピソード
ジブリ映画ではキキをはじめ、魔女は女の子または女性だけでした。(キキ・コキリ・先輩魔女)
しかし原作では、魔女になりたい男の子の存在が出てきます。
魔「女」だから、男の子だったらどうなんだろー、って思った方はわたしだけじゃないはず。
さわり部分だけお話すると、こうです。
キキととんぼの間に生まれた双子のひとり「トト」は、男の子であるために魔女になることができません。
一方トトの双子の姉「ニニ」は、伝統が嫌いで……。
あんまり明かしてしまうと読んだときの楽しみが減ってしまいますので、このへんで……。
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『魔女の宅急便』原作の口コミや評価は?
『魔女の宅急便』の原作、ちょっと興味あるなあ…
読んでみたいかも
って方もいらっしゃるでしょう。
そこで、『魔女の宅急便』原作小説の口コミや評価をまとめてみました。
- 前半はジブリと近いけど、後半はがらりと変わって完全に別物。でもどっちも素晴らしい!
- 小説の方が「女性が描いた女の子」という感じでかわいらしい
- ジブリの「ニシンのパイのおばあさん」「ウルスラ」の話が大好きだけど、小説の「お手紙」「風に歌う楽器」のお話も大好きです
- シンプルだけど薄い内容じゃない…ふしぎな魅力がある文章です
- 何度でも読み返したい。大人が読んでもいい物語
- 若いころの自分と重なって、じーんと心があたたかくなります
- 小学2年生の孫といっしょに読んでいます。挿絵がさらに世界観を膨らませていて、とてもすばらしいです
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まとめ:『魔女の宅急便』は原作も映画も面白い!
引用:Amazon
ジブリとは違うところも多い『魔女の宅急便』の原作ですが、どちらも違った魅力や面白さがあふれる作品です。
「小さなノーベル賞」ともいわれる「国際アンデルセン賞」などを受賞された原作者・角野英子さんの『魔女の宅急便』は、あたたかくて軽やかな言葉選びがとても魅力的なんです。
気になった方は、ぜひ原作も読んでみてください。