『私はネガティブなまま幸せになることにした。』は「あなたを丸ごと受け入れてくれる本」です。
「ありのままの自分でいい」ことを、ここまで肯定してくれる本ははじめて出会いました。
- 読んだ感想・レビュー
- 主なテーマやポイント
- 魅力
- Amazonでの評価・口コミ
- オススメしたい人 など
わたしの視点から紹介してみます。
感想・レビュー
冒頭部分の繰り返しになりますが、
- 自分を丸ごと受け入れてくれる本
- ありのままの自分を肯定してくれる本
だと感じました。
「ありのままのあなたでいい」というメッセージはいろんな本や文章で目にしますが、ここまで具体的に「だから大丈夫」と言ってくれる本はあまりない気がします。
わたしはこの本を読んで、
- 「ありのままの自分」の正体が「ネガティブ」であること
- 自分のネガティブを「恥」「知られてはいけないダメな部分」と認識していたこと
に気づきました。そして、
- そんなネガティブを素直に受け入れることで、あなたは幸せになれる
ことを、筆者はしっかりと伝えてくれています。
読み終わったころには、わたしは生きるのが少しラクになりました。
前よりも自然体でいられるようになったんですよ。
たとえば年末は、義実家からの帰省後、夫から「いつもより気楽に過ごせたように見えたよ」と言ってもらえました。
もともと義理の家族のことは好きなのですが、劣等感が強すぎて、ぎこちない接し方しかできないでいたんです。
それが自分でも今回は肩の力を抜いて話せた自覚があったので、他者の目からもそう見えたというのが、うれしかったですね……。
この本のおかげだと思っています。
また、本としても程よく余白があり、読みやすかったです。
ところどころ、わからないところ、難しいところ、「私の意見はちがうかな」と感じるところも、もちろんありました。
でもそれすら「それはそれでいい」と受け入れてくれそうな寛容さが、この本には詰まっています。
感じたことは素直に感じたまま、そのうちになにか掴めたらいいな、くらいの気楽さで、また何度も読み返したい一冊です。
『私はネガティブなまま幸せになることにした。』の基本情報
ここからは、『私はネガティブなまま幸せになることにした。』の内容について、すこし紹介したいと思います。
まずは本書の基本情報です。
下にAmazonリンクを貼っておくので、詳しい情報が知りたい人はそちらをご覧ください。
- タイトル|私はネガティブなまま幸せになることにした。
- 著者|大竹稽(おおたけ けい)
- 出版社|三笠書房
- 発売日|2024/4/11
- ページ数|208ページ
- 金額|¥1,650(2025/1/24時点)
主なテーマとポイント:無理をしない生き方のコツ
わたしなりに、本書に記されたポイントをまとめます。
ネガティブをなかったことにしない
そもそも人間とは、ネガティブな状態がデフォルト(初期設定)だと著者はいいます。
人間にとって不自然な状態(ポジティブ)を目指そうとすれば、無理がくるのはあたりまえ。
無理をしてるから、生きづらいと感じてしまう。と。
不安は不安のまま、わからないはわからないのまま。
ブレてもいい。流されていい。迷っていい。
そんなネガティブな状態があるからこそ人間らしいし、ネガティブを認めちゃんと乗り越えることで、自分の力で歩いていく力が手に入ると言うのです。
これは本書の冒頭から一貫して書かれているんですが、ものすごく、納得感と安心感をおぼえました。
たしかに、人間はネガティブ(=不安や葛藤)を感じるからこそ現代まで生き延びてきたわけだし、ネガティブ=(揺らぎやあいまいさ)にこそ、人間らしさが詰まっているように思います。
本書はネガティブはけっして「恥」でも「ダメ」でもないことを、手を変え品を変え、さまざまなエピソードから教えてくれます。
ささやかな幸せに気づく
ネガティブを受け入れた先に幸せがあるということも、本書の大事なポイントです。
その幸せには、「ささやか」「身のほど」であることがポイントと書かれてありました。
日々のなかに散りばめられている幸せは、清らかで控えめで、見つけにくい小さなもの。
見つけにくい小さな幸せは、無理のないフラットな状態でこそ見つけられます。
ネガティブを受け入れた素直な自分であることが、幸せを見つける第一歩なんです。
読者の評価・口コミ
まだ数は少ないものの、Amazonレビューには、読んで心が軽くなったという声が寄せられています。
ネガティブな感情や考え方に苦しんでおり、タイトルに惹かれて購入しました。
そのままの自分自身でも良いのかもしれないと思わせてくれた著者の言葉で心が楽になりました。
引用:Amazon
本書はポジティブがスタンダードでいられる人ではなく、ネガティブがスタンダードな人が読むと落ち着く本だなと思います。
(中略)
どっちも大切だから、ネガティブはダメだな、弱音はダメだな、と思ってる人は読んでみて下さい。
真ん中に戻って中庸になれますよ。
引用:Amazon
この本をオススメしたい人
- 「ポジティブ疲れ」で生きづらい人
- ネガティブな自分を「恥」と思っている人
- 不安でいっぱいの人
- 自己肯定感が低く、いつも人におびえている人
- 自己否定を減らし、自分らしく生きたい人
- 今の自分は「不自然な状態」と感じる人
自己肯定感が低く、生きづらいと感じている人は、ぜひ読んでみてほしいです。
まとめ:無理なく、ネガティブと付き合っていく
わたしの気持ちをいい方向へ導いてくれた本を、紹介しました。
自分なりに本書に書いてあった考え方を取り入れてから、わたしは人に対して緊張や怖さを感じることが少なくなり、素直な状態で接することができるようになってきました。
自己肯定感が低く、無理にポジティブにならなくちゃと思い悩んでいる人は、一度手に取って読んでみてほしいです。
人生が変わるかもしれません。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
良ければ次の記事で、またお会いできたら幸いです。