ジブリ 千と千尋の神隠し

【千と千尋の神隠し】ハンコの虫は何?なぜハクが盗んだかなど考察まとめ

2025年12月25日

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  • ハクが盗んだハンコにくっ付いていた虫は何?
  • ハクはなんでハンコを盗んだの?
  • 銭婆がハンコにかけてた呪い(まじない)はなんで消えた?

今回は、ハンコ=「魔女の契約印」についてのギモンや考察を、いろいろ調べてまとめてみました。

『千と千尋の神隠し』はジブリ作品の中でも「説明が少ない作品」という感じで、「結局これはどういうことだったの?」ってシーンが多いですよね……。

ただ、ハンコについては絵コンテに記載があるなど、実は公式の情報も隠れているんです。

知るともっと『千と千尋の神隠し』が楽しくなるかもしれませんよ。

『千と千尋の神隠し』をもう一度みたい人は、こちらもどうぞ。

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『千と千尋の神隠し』ハンコの虫は何?

まずは認識の共有なんですが、『千と千尋の神隠し』の「ハンコの虫」というのは、↑↑の画像の虫のことです。

ハク竜が吐き出したハンコにくっついていて、千尋が踏みつぶしたやつですね。

いるのがバレて慌てて逃げたり、ススワタリたちに通せんぼされたりと、意外にカワイイやつです。

【名前】ハンコにくっ付いていた虫は「タタリ虫」

この「ハンコにくっ付いていた虫」は「タタリ虫」。名前はわたしも今回はじめて知ったのですが、絵コンテ集などで、公式に「タタリ虫」と呼ばれています

こいつがいたおかげで、坊のかわいいシーンがひとつ生まれてますよね。このシーン大好きなんですよ…笑▼

【正体】湯婆婆がハクを従わせるために忍び込ませた虫

タタリ虫の正体は、湯婆婆がハクを操るために忍び込ませたものです。詳しくは語られませんが、呪いや使い魔のようなものでしょうか。

引用:スタジオジブリ
引用:スタジオジブリ

千尋には優しくしてくれるのに、湯婆婆がいる時や、油屋(ゆや)での勤務中は別人のように冷たくなるハクの態度は、ちょっと「?」でしたよね。

あれは千尋とのつながりを周囲に隠すため……というのもあるのかもですが、一番の理由はこの「タタリ虫」のせいだと考えられます。

「無駄口を聞くな。私のことは、ハク様と呼べ」

>>ハクのセリフ

「二人ぃ?あんなの二人もいたらたまんないよ(中略)あいつは湯婆婆の手先だから気をつけな」

>>リンのセリフ

タタリ虫を介して湯婆婆の支配が強まった時に、ハク本来の優しさが押し殺され「冷血な湯婆婆の手先」にされてしまうのでしょう。

あと、個人的にチラッとこうかな?と思っただけなんですが……、

湯婆婆は、ハクの正体が川の神様だということも最初に契約を結んだ(名前を奪った)時に知っていたでしょうから「魔法を身に着けたハクが、いずれ自分に歯向かってはマズい」と恐れて、タタリ虫を忍ばせて逆らわないようにした……のかもしれませんね。

銭婆の「守りのまじない」とは別物

ややこしいのですが、このタタリ虫は銭婆がハンコにかけた呪いとは別物です。

千尋がネズミになった坊やカオナシと一緒に銭婆に会いに行った時、銭婆が否定しています。

引用:スタジオジブリ

「あんたその虫はね、湯婆婆が弟子(ハク)を操るために竜の腹に忍び込ませた虫だよ。…踏みつぶした、アッハッハッハ!」

……つまり千尋が踏みつぶしたのは「銭婆の”守りのまじない”」ではなく、元々ハクの中に忍ばされていた「湯婆婆の”タタリ虫”」だったわけです。

ハンコの呪いがなぜ消えたかは分からないままなのですが、こちらは次の項でくわしく考察をまとめています。

ハンコの呪いはなぜ消えた?守りのまじないが消えた理由の考察まとめ

引用:スタジオジブリ

さて「ハンコの呪い」ですが、なぜ消えていたのでしょう

銭婆も「あれ…?守りのまじないが消えてるね」と不思議そうにしていましたよね。どうやら千尋がハンコをずっと持っていられたのも、呪いが消えてしまっていたからのようでした。

ネット上でいくつかの考察を見つけましたので、まとめて紹介します。

【考察1】ニガ団子のおかげ【有力説】

結論からいうと「名のある河の主」にもらったニガ団子のおかげ、という説が一番有力そうです。個人的にも、ほぼこれじゃないかなと思っています。

ニガ団子には、体内の悪いものや異物を根こそぎ外に出させる”強力な浄化作用”がありました。

カオナシに食べさせた時も、油屋の従業員や悪いものを吐き出させて、素の状態に戻せていましたよね。

ハクがハンコを吐き出した時、まず先に黒いドロッとした塊が出てきて、それがシューっと溶けてなくなり、ハンコとタタリ虫が現れました。

この黒い塊こそが、ハンコの呪いだったのではないかと考察されているんです。

ニガ団子により浄化され、しかも溶けてなくなったので「呪いが消えた」というわけですね。

ニガ団子はハンコとは無関係のルートで得たものなので、銭婆が知らないのも辻褄が合うんじゃないかなと思います。

【考察2】ハンコの呪いの発動条件から外れていたから

2つ目の説は「千尋は盗んだのではなく返しに行こうとしたから、呪いの対象にならなかったのでは」です。

銭婆がハンコにかけた”守りのまじない”は盗んだ者を罰するための、いわば「セキュリティシステム」。しかし千尋はハンコを盗んだわけではなく、むしろ返しに行こうとしていました。

引用:スタジオジブリ

それによって「盗まれた」という状況が解消されたので、呪いは役割を終え、消えたのでは、という考察ですね。

ただ個人的には、呪いをかけた銭婆にとっては想定外っぽそうだったので、う~ん?、と思っているところです。

【考察3】ハクの命を食い荒らしたことで効力を失っていたから

ハクの命を食い荒らしたことで呪いが使い果たされ、千尋の手に渡った時にはすでに呪いが消えていたのでは、という考察もありました。

確かにな……と思う気持ちもあるんですが、銭婆がかけたまじないは、もっと無慈悲なもののようにも思えます。

「どの道その竜はもう助からないよ。ハンコには呪いのまじないがかけてあったからね。盗んだ者は死ぬように、と」

>>銭婆のセリフ

このセリフがハッタリとか脅しの可能性もありますけど、やっぱり銭婆が不思議そうだったのが気になります。

はじめから盗人を懲らしめて消える呪いなら、銭婆にとっては想定内のハズなので……。

【考察4】千尋のハクへの想い

千尋がハクを「助けたい」と強く願ったことが、呪いを解いたのではないか、という説もありました。

銭婆は、強欲で支配的な湯婆婆とはちがい、「想い」や「温かみ」を大切にしている節があります。彼女の慎ましやかな住まいや生活をみても分かりますが、何より言動に価値観が表れていましたよね。

「魔法で作ったんじゃ何にもならないからね」

「お守り。みんなで紡いだ糸を、編み込んであるからね」

>>銭婆のセリフ

そんな銭婆だからこそ、「誰かを想う純粋な心」が呪いを解くカギになっていた……と考えてもいいのかもしれませんね。

【考察5】えんがちょ効果

こんなユニークな考察もありましたよ!

千尋がタタリ虫を踏みつぶした後、窯爺がしてくれた「えんがちょ」で呪いが消えた……という、ちょっとロマンを感じる考察です。

「えんがちょ」って、昔にあった”子供のおまじない”で「穢れあるものとの縁を断ち切る」というものなんだとか。(今でいう「バリア―!」みたいなもんだそうです。)

さすがにニガ団子説が優勢かなとは思いますが、「まさか呪いをこれで消せるとは思うまい」みたいな銭婆のお茶目心だった可能性が、ワンチャンあるかもしれません。

ハンコの呪いとは?

改めて「ハンコの呪い」とは、銭婆がかけた『守りのまじない』です。

盗んだ者を体の内側から攻撃し、命を食い荒らす死の呪い。

これによりハクは命からがら逃げかえり、その後もずっとのたうち回って苦しんでいたのです。

運よく途中で解呪できたからよかったですが、もしそうできなければ、ハクはラストシーンまで生き残ることなく、途中退場していたかもしれません……。

ハクはハンコをなぜ盗み出した?

引用:スタジオジブリ

ハンコの呪いが消えたことで結果的にハクは助かりましたが、そもそもどうして、ハクはハンコを盗み出したんでしょう?

千尋も言っていましたが、ハクが自主的にそんなことをするようには思えないですよね……。

ハクはハンコをなぜ盗んだ?→湯婆婆の命令

ハクがハンコを盗んだ理由は、湯婆婆に命令されたからです。

湯婆婆不在の居室で、千尋が銭婆と対峙した時の、銭婆のセリフから分かります。▼

「こいつは欲深な妹のいいなりだ」

>>銭婆のセリフ

さきほどご紹介した通り、ハクの中には湯婆婆が潜ませた「タタリ虫」がいました。ハクを操り、命令に逆らわないようにするためです。

それによりハクは湯婆婆に言われるがまま、銭婆からハンコを盗み出したと考えられます。

【公式情報】ハンコを欲しがるのはなぜ?湯婆婆の目的は?

そこまで分かったら、次に気になるのは、

  • なぜ湯婆婆は、銭婆のハンコを欲しがったのか 

ですよね。また、

  • なぜ自分では盗み出さず、ハクにやらせたのか についてもまとめていきます。

まず「なぜ湯婆婆はハンコを欲しがったのか」。

それは「油屋の契約内容を、自分に都合よく書き換えるため」です。傲慢ですね~。

これは考察ではなく、『千と千尋の神隠し』の公式絵コンテ集に記されていることなんです。▼

もともとは釜爺のセリフとして用意されていたそうなんですが、カットされたみたいですね……。

湯婆婆は契約により「働きたい者には仕事を与える」という義務を負っていました。それによって魔法を得て油屋を経営し、豪華な生活を送っていたのです。

ですが、湯婆婆は契約をわずらわしく思っているようでした。▼

「まったくつまらない誓いを立てちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて」

>>湯婆婆のセリフ

明らかに雇いたくなさそうだった千尋を正式に雇ったのも、湯婆婆自身が立てた「誓い」=「魔女の契約」があるからです。

この世界では、契約をすることで魔法が使えるのでは、という考察があるのですが、これが正しいとすると、湯婆婆が魔法を使い続けるには、誓いを守っていく必要があります。

しかし煌びやかな生活がしたい湯婆婆にとって「働きたい者に仕事を与える」「人を雇用する」という経営者業は、めんどうこの上ないもの。

引用:スタジオジブリ

そこで湯婆婆は、契約内容を自分に都合よく書き換えしまおうとしたのでしょう。

「雇用」ではなく「ドレイ」にすれば、経営者ではなく”支配者”になれるので、より優雅で楽な生活ができるからです。

なぜ湯婆婆は自分ではなく、ハクにやらせたのか

しかし、契約を書き換えたくても、ハンコを持っているのは銭婆です。

  • 銭婆がハンコにかけたまじないが解けない もしくは
  • 銭婆が恐ろしい

ので、代わりにハクに取ってこさせようとしたのかもしれません。

ネット上の考察として「魔法は誰かの許可がないと使えないライセンス制なのでは?」→「ハンコを取ってくることが、湯婆婆がハクに課した最終試験だったのでは?」という流れが多かったのですが、そもそも「タタリ虫」を忍ばせている時点で、ハクは湯婆婆の言いなりです。

「ハンコを盗んでこれたら一人前の魔法使いになれるぞ。支配から解放するぞ」と餌をぶら下げなくても、「取ってきな」のひとことで事足りるように思うのです、個人的には……。

【個人的考察】湯婆婆の目的は、坊の「呪い」?を解くため説

で、ハンコ絡みを調べていて思いついた説があるのですが、ほんとにチラッと思っただけなので、気になる人だけナナメ読みしてください……

湯婆婆がハンコを欲しがった理由・湯婆婆の目的は「契約内容を書き換えるため」でした。そのさらに奥に「坊にかけられた呪い(?)を解くため」説、……ないでしょうか?(ないかも)

個人的にずっとナゾだった湯婆婆のセリフがあって、これなんですが。▼

「で、でもさ、これは決まりなんだよ。じゃないと呪いが解けないんだよ」

>>湯婆婆のセリフ

物語の最後の方で、千尋が「豚の中から両親を当てろ」と言われたシーンの、直前のセリフです。

引用:スタジオジブリ

気になってる人はチラチラいるものの、調べても「なるほど!」って答えが出てこないんですよね…。

たとえば、セリフの前半「これ」=「この世界に迷い込んだ人間を、元の世界に戻してはならない」=「この世界の秩序を乱してはならない」だとしたら、セリフ全体の意味は「この世界の”決まり”を守らないと、呪いが解けないんだよ」になります。

坊に対してデロデロな声で言っているので「呪い」=「坊にかけられた呪い」でしょうか。もしくは「呪い」=「経営者としての勤務中は、坊の側にいてやることができない」とか。こっち系かな?

湯婆婆はよく「過保護タイプの毒親」と表現されますが、「あなたの愛するママがいないと、あなたは何もできないでしょう?寂しいでしょう?」と思っているのだとしたら、「これを呪いと表現・坊に伝えている」もあり得そう。

であれば、”決まり”に則って契約内容を書き換えてしまえば、

  • めんどうな経営者業をする必要もなく、豪華な暮らしができる
  • 坊の側にずっといられる

というメリットがあるので、ハンコを手に入れようとして……とか。

でも「坊のために」(自分のために)やっていたのに、肝心の坊が

「とても楽しかったよ、坊」(=湯婆婆がいなくても楽しかった)

「千を泣かしたらバーバ、キライになっちゃうからね」(湯婆婆<千)

>>坊のセリフ

なんて言ってきたので、しょぼん…となってた……とか。

……う~ん正直微妙なカンジですが、ちょっと考察っぽいことしてみたので、書いてみました…。

銭婆は、なぜ優しいのに「怖い」?

なぜ、釜爺は銭婆を「あの魔女は怖えぞ」と言っていたのでしょうか?千尋や坊、カオナシにはとても親切で優しいおばあさんでしたよね。

ですが、今回ご紹介してきたように、ハンコを盗み出したハクに対しては「死の呪い」をかけた上、式神(人形)で追い回すほどの執念を見せています。

また、湯婆婆も、坊を連れ去った(坊が自主的に千尋についていったので、事実とはちょっと違うけど)のが銭婆だと分かると、それまでの激しい怒りを沈下させていますね。これも、見ようによっては「銭婆に恐れを感じているから」ともとれます。

「普段は優しいのに、怒らせると怖い」というギャップが、釜爺などに「怖い」と評されている理由かもしれません。

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