ジブリ 千と千尋の神隠し

【名言集】千と千尋の神隠し・リンのセリフ16選。本名の考察も

2024年8月27日

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『千と千尋の神隠し』のリンは千尋の油屋での先輩で、ときに厳しく、ときに優しく導いてくれます。口は悪いものの、面倒見のいい優しい性格で、『千と千尋の神隠し』の中でも人気のキャラクターですよね。

この記事では、リンの名言やセリフを16個ご紹介します。ほかにも、

  • 声優さん
  • 正体 
  • 本名の考察 など

についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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『千と千尋の神隠し』リンのセリフ16選

引用:スタジオジブリ

『千と千尋の神隠し』リンの【カッコイイ・頼もしい姉御肌なセリフ】を16個、ピックアップしました。

まずは、特に人気の高いリンの名言を4つ、紹介します!

リンの名言集4選

「あんたねえ、ハイとかお世話になりますとか言えないの?(中略)あんた、カマジイにお礼言ったの?世話になったんだろ」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲リンが千尋と出会って最初のシーンでの名言です。

窯爺から「おめえ、湯婆婆のとこに連れてってくんねえか」と言われたリンは、好物であるイモリの黒焼きと引き換えに、千尋を案内することになります。

この時点で千尋は、まだリンにとって後輩でもなんでもなく、ただの「人間」。しかも湯婆婆に目をつけられるのを嫌がって最初は「やなこった」と言ってたにも関わらず、千尋に礼儀を教えてくれたり、ほかの従業員に見つからないようにしたりと、世話を焼いてくれます。

言い方はキツイながらも、面倒見のいいリンの性格が出ていますよね。

「お前うまくやったなぁ!お前トロいからさ、心配してたんだ。油断すんなよ。わかんないことはオレに聞け。な」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲このセリフで、千尋といっしょに安心した視聴者の人は多かったんじゃないでしょうか。

いきなり迷い込んだふしぎな世界で、千尋は不安の真っただ中だったことでしょう。両親は豚にされ、「人間が入り込んだ!」と追われ、この世界で唯一味方になってくれたハクまでもが冷たい態度……。

そんな大きな不安の中で、リンがかけてくれた言葉です。じーん…!と心に沁みる優しさを感じますよね。

「カマジイにありったけのお湯出すように頼んできた!最高のくすり湯をおごってくれるって!」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲このセリフが聞けるのは、クサレ神が油屋にきたときのエピソード中ですね。

強烈な臭いを放つクサレ神の接客を任された千のピンチに、リンがまず向かった先は千ではなく、窯爺のところでした。どうすれば一番千を助けられるかを冷静に判断し、迅速に行動したリンの頼もしさがめちゃめちゃカッコイイんですよね……!!

「セーン!お前のことドンくさいって言ったけど、取り消すぞー!」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲カンカンに怒っている湯婆婆の呼び出しにも動じず、暴走するカオナシを鎮め、今またハクのために銭婆のところへ向かおうとする千尋を見送りながらの、リンのセリフです。

オドオドして頼りなかった千尋の成長を素直に「すごい」と感じたのか、リンは最初に会ったときの言葉をわざわざ撤回してくれました。

その他、リンの性格が出てるセリフ11選

今挙げた4つのセリフ以外にも、リンの性格や魅力が表れているセリフがたくさんあります。その中で今回は、11個、選出してみました。

「めしだよー!なーんだまたケンカしてんの?

「人間がいるじゃん!やばいよ!さっき上で大騒ぎしてたんだよ!」

「湯バーバは建物のテッペンのその奥にいるんだ」

▲ここでリンは千尋に、湯婆婆の居所を教えています。この案内を聞いていたからこそ、千尋はリンとはぐれてしまったあとも、ぶじ湯婆婆のところへ辿りつけました。

「お姉さま方に頼まれてんだよ」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲油屋の中で大きなカエルの従業員に「お前人間臭いぞ」と言われたときに、リンが返した言葉です。口の悪いリンが「お姉さま」というのがなんか好きなんですよね笑

じっさいにリンが頼まれたのは窯爺でしたが、疑われないように機転を利かせたのですね。

「おい、どうしたんだよ。しっかりしろよ」

「千!もっと力入んないの!?」

▲優しいだけじゃないのがリンの魅力。職場の先輩として、ときに厳しく千に接します。

「チェッ!見え透いたイビリしやがって!」

引用:『千と千尋の神隠し』DVD

▲「汚いお客専用」の風呂釜の掃除を押しつけられた挙句、仕事が遅いぞと上役から文句がきたときのセリフです。

従業員たちの千への嫌がらせに巻き込まれてしまったわけですが、リンは千尋には一切怒っていません。だから「お前のせいでおれまで」なんてことは言わないし、思ってもなさそうですよね。

「食う?かっぱらって来た」

▲「掻っ払う(かっぱらう)」とは、隙をみてかすめ取ってくることです。

「オレいつかあの町に行くんだ。こんなとこ絶対にやめてやる…」

▲ひとつ前の「食う?」から繋がるシーンのセリフです。リンがなぜ油屋で働いているのかは分からずじまいですが、どうやら不本意だというのが分かりますね。というか、じっさい職場のスタッフルームとかでもよく聞くようなセリフなので、親近感湧いちゃいます。

「セーン!ちょうどよかった。今起こしに行こうと思ったんだ」

「カオナシー!千になにかしたら許さないからな!」

リンのキャラクタープロフィール

改めて、リンの簡単なプロフィールをまとめました。▼

リンのキャラクタープロフィール

  • 油屋の従業員
  • 14歳くらい
  • 不平不満が多く口も悪いが、面倒見のいい優しい性格
  • 礼儀を大切にする
  • イモリの黒焼きが好物
  • 正体は白狐?

何回みても、リンが14歳というのが衝撃すぎる(笑)

ちなみにリンの一人称が「あたい」だったり「オレ」だったりするので、「もしかして男性??」と思った視聴者がいたようですね。ですが「オレ」という一人称は昔は男女に関係なく使われていたようなので、ここは素直に「リンは女性」だと考えてよさそうです。

また年齢に関しても「14歳くらい=14年間生きている」とは限りません。

あくまで人間の姿が14歳くらい(←わたしには20歳くらいに見えるのですが一旦置いときましょう)ってだけで、実際はもっと長く生きているかもしれません。

リンの声優は玉井夕海さん

リンの声優は、玉井夕海(たまい ゆうみ)さん。

歌手や女優、音楽監督・脚本家など、幅広く活動されています。「リン」というキャラクターを、より魅力的で血の通った存在にしてくれた方ですね。玉井さんは「渋さ知らズ」のヴォーカルとしても知られています。

じつは、玉井さんの主な活躍の場は女優やアーティストで、声優としてはあまり活動されていません。

『千と千尋の神隠し』リン役は、玉井さんが24歳の頃・大学在籍中の大抜擢で、宮崎駿監督が主催する講座に出席したのがきっかけだそうですよ。

リンの正体は?【ナメクジ?人間?】

ハクの正体は作中で「川の神様」だと分かりましたが、リンの正体はなんなんでしょう?

3つ候補があるので、それぞれ紹介しますね。

説①白狐【有力説】

リンの正体として、一番有力なのは「白狐」説です。

公式イメージボード にリンのことを「白狐」と書いてあるそうです。▼

あくまで初期案なので、制作が進むにつれてなくなった設定の可能性もありますが、一番それっぽい見た目かなと個人的にも思います。面長だし色白だし、目も狐目っぽいですよね。

かわいいし

説②ナメクジ

一方で、油屋の従業員はみんな、

  • 男は蛙(カエル)、
  • 女はナメクジ

という話もあります。

ですが千尋に聞こえるように嫌味を言っていたような女従業員たちの顔貌と、リンの顔貌はけっこうかけ離れていますよね。

このことからも「白狐説」の方に軍配があがる気がします。

説③人間

千尋と同じく、リンの正体は「人間」では、という説もあります。

根拠は『千と千尋の神隠し』劇場パンフレット。この中で、リンのことが下記のように説明されてるそうです。▼

「湯屋での千尋の先輩。14才くらいの少女。不平、不満は多いが根本的な疑問は持たない人間。つっけんどんだが、やさしい面もある。」

公式パンフにハッキリと「人間」と書いてあることから、リンは人間だ、と考えるのも正しいのですが……

これは「人間(のように見えるけどよく分からない存在)」くらいのニュアンスなのかな、と個人的には思っています。

それに、リン自身の千尋をみたときの反応が「げっ!」みたいな感じだったり、湯婆婆のセリフにも「ここはね、人間が来るところじゃないんだ」とあったり、過去にも油屋で人間騒動が起こってなさそうな雰囲気なんかをみるに、従業員たちは全員人間でないと考えるのが自然です。

一番人間っぽい姿のハクですら正体は人ではなかったので、リンも人間以外の何かではあるんじゃないかなと思います。

『千と千尋の神隠し』リンの本名は?【正体から考察】

「リン」は本名なのか、本名が何なのかは、これまで一切明かされていません。

作中でも言及されず、裏話やインタビューなどでもリンの本名について語られたことはないのです。『千と千尋の神隠し』の本筋とは関係ないので、そもそも設定されていないことも考えられますね。

「リン」が本名じゃない可能性は十分ある

公式で明かされないものの、「リン」が本名ではない可能性は十分にあります。

というのも、ハクのセリフに「湯婆婆は相手の名前を奪って支配するんだ」とあり、実際に

  • 荻野千尋→「千(セン)」
  • ニギハヤミコハクヌシ→「ハク」

と名前を変えられ、油屋で働いていたからです。

リンも同じように名前を奪われ、源氏名的に「リン」と名乗っていたのかもしれません。

そうなると、ちょっと気になるのが「本名は何なのか」。

千尋とハクの例から、人間や神様など正体によって本名の雰囲気が違いそうなので、リンの正体を手がかりにちょっとだけ考察してみました。

考え出すとキリがないので、お遊び程度と思ってください

狐火のことを「燐火(りんか)」ともいう

リンの正体が白狐だと仮定して色々調べてみると、狐に関する言葉「狐火」のことを「燐火(りんか)」ともいうことが分かりました。

ずばり「燐火(りんか)」こそ、リンの本名なのでは!?ないでしょうか?

(荻野千尋やニギハヤミコハクヌシと比べると短い気もしますが、人間や神様じゃないならこんなもんじゃないでしょうか)

『煙突描きのリン』

別の視点からも考えてみました。

そもそも「リン」というキャラクター名は『煙突描きのリン』からきています。この『煙突描き』のリンのフルネームが、『千と千尋』のリンの本名なのでは?という考えです。

『煙突描きのリン』って?

カンタンにご説明します

『煙突描きのリン』とは『千と千尋の神隠し』より前に宮崎駿監督が練っていたストーリーです。

20歳(資料によっては18歳)の主人公リンと、60歳の敵側のボスとの間で進んでいく恋愛ストーリーがちょっと型破りすぎてボツになったそうですが、「リン」の名前はそのまま『千と千尋の神隠し』に流用されました。

つまり『煙突描き』のリンのフルネーム=『千と千尋』のリンの本名なのではないでしょうか?

『煙突描き』のリンは人間のようなので、たとえば「林(はやし) 」とか「平林(ひらばやし)」など、「リン」と読める漢字を含んだ苗字があったかもしれません。または、「リン」はあだ名で「凛香(りんか)」とか「佳林(かりん)」とか……そういう「リン」が入った名前とか。

あなたが「これリンっぽい!」と思う名前や漢字を探してみるのも面白いかもしれませんね。

以上、『千と千尋の神隠し』リンについて名セリフなどを紹介しました!

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