「ニシンのパイはおばあちゃんが嫌がらせで孫娘に送った」説があるらしいですが、個人的にはなし寄りのなしです。(この言い方ももう古いかな…?)
もしかしたらネタ的に言われてるだけかもしれませんが、いちジブリファンとして放っておけないので、マジメに反論を考えてみました。
嫌がらせと思う人も、思わない人も、よかったら読んでみてください。
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『魔女の宅急便』「ニシンのパイはおばあちゃんの嫌がらせ説」なぜ?4つの理由

そもそも、なぜ「ニシンのパイはおばあちゃんの嫌がらせだ」といわれるのでしょうか。
調べたところ、どうやら4つの理由があるみたいです。
実際の「ニシンのパイ」の見た目がエグすぎる
知っている人も多そうですが、まず見た目ですよね。
「ニシンのパイ」は、イギリスの伝統料理として実在するパイ。正式には「スターゲイジーパイ」=「星を見上げるパイ」というそうですが、その衝撃的な見た目がこちらです。
※微ホラー注意※
←みんなが想像するニシンのパイ
— モノクロ (@kuro3rdsub) February 21, 2026
→本場のニシンのパイ(英国伝統料理) pic.twitter.com/3LsAoQDhOp
無数のニシンの頭が、パイ生地から突き出したケーキ……。
たしかに、リアルにこれが届いたら「嫌がらせだ!!」と思っても仕方ないかもしれません…。(正直これが届いたらさすがに擁護できない…笑)
孫にはニシンのパイ、キキにはチョコケーキ
ほかには、おばあさんがキキには「かわいいチョコレートケーキ」を贈っていることも、嫌がらせ説を後押ししてます。

<おばあさんがキキにチョコケーキをあげたシーン>
おばあさんがキキにチョコレートケーキを送ったのは、クライマックスの飛行船事故が起こる直前でした。絵描きのお姉さん(ウルスラ)と別れグーチョキパン店に戻る前に、キキは再びおばあさんに会いに行きます。
そこで「これをキキという人に届けてほしいの」=「これをあなたに贈りたいの」という粋な演出とともに、キキはおばあさんから、チョコレートケーキを受け取りました。
どう考えたって孫娘にもチョコケーキをあげた方が喜ばれるだろうに、わざわざニシンのパイにしたのは嫌がらせだろうと、言われてしまってるようなんです。
余談ですが、この辺のシーンもたまに勘違いされてるみたいですが、おばあさんは認知症になってしまったわけではありません。
ちゃんと前後の会話では「キキ」と呼んでいるので、相手がキキ本人なのはもちろん分かっている、ということです。
落ち込んでるキキに対するおばあさんの粋な依頼が良過ぎる。
泣くのを堪えて「その子もきっと喜ぶと思う」と返すキキがまた良い。このシーンが魔女の宅急便で一番好き。 pic.twitter.com/WvV5O3je8k
— デッドプー太郎 (@deadpootarou) March 27, 2020
くわしくは、こちらの記事で触れてます。
▶【魔女の宅急便】ニシンのパイおばあちゃんのセリフ集。認知症説の否定も
孫娘は「いらない」とちゃんと伝えてるのに…
孫である女の子は、ニシンのパイが届けられた時に
だからいらないって言ったのよ…
とつぶやきます。
以前、友人が「『魔女の宅急便』のニシンのパイのシーンでは女の子がイヤな子に感じるが、実は過去にちゃんと『だから、いらないって言ったのよ』と要らない旨の意思表示をおばあちゃんにしていた」と解説してた。
— JUNIORHYTHM (@juniorhythm) March 27, 2020
単純な善悪の構図じゃなくて凄く解釈が難しいシーンなんじゃないか?#魔女の宅急便 pic.twitter.com/sN1wWT9xBM
つまり孫娘はちゃんと「いらない」と、おばあさんに伝えていたということ。
彼女は良くも悪くも裏表のない性格っぽそうですから、ストレートに「いらない。」と言ってそうですよね。
「いらない」と言ったのに、それでも送られたのなら、嫌がらせととらえられてもムリはないかも…。
視聴者が今リアルに「祖母からの宅配便に困っている」
視聴者自身が、自分の祖母や母親から送られてくるものに心底困っている場合も、ニシンのパイを嫌がらせととらえるかもしれません。
今の自分と、ニシンのパイの女の子(孫娘)を、つい重ねてしまうのです。
事実、いらない物が送られてくるのをありがた迷惑に思っている人はたくさんいるようです…。
どうして無視するんでしょうね?いらない、って遠慮なく言ってるのに!
引用:Yahoo!知恵袋
「ニシンのパイはおばあちゃんの嫌がらせ説」否定の根拠4つ

とはいえ最初にもお伝えした通り、わたしは「ニシンのパイ嫌がらせ説」は完全否定派です。
その根拠が4つあるので、ご紹介します。
ニシンのパイのおばあちゃんの人柄
ニシンのパイのおばあさんは、だれかに嫌がらせをするような、陰湿で小さい人ではないはずです。
だっておばあちゃんの性格って、こんな感じじゃないですか?
- おだやかで優しい性格
- 上品
- お金に執着がなく、それでいて価値を理解している
- お手伝いさんや宅配業者にも心配りができる
このおばあさんは、ただの宅配屋さんであるキキや、使用人のバーサ(ピンクの服のおばあさん)にも優しく接しているところからも、分け隔てなく人のことを尊重し大切にする、懐の深い人物です。
わざわざ、それも自分の孫に、嫌がらせをするような人だとはとても思えません。
ニシンのパイは、ていねいに作られていた
孫の誕生パーティーに温かいお料理を届けてもらおうと思ったのよ。私の自慢の料理――”ニシンとカボチャの包み焼き”。
これは、キキがはじめておばあさんに会った時にいわれたセリフです。
おだやかな様子で「自慢」というくらいですから、だれかに振舞ったことがあり、評判もいいのでしょう。
オーブンで焼かれる前のニシンのパイを見ても、かわいく丁寧に作られていることが伝わってきますよね。
今週末はクリスマスイブですねー🎄みなさん、美味しいもの食べるんでしょうか🤤クリスマスケーキもいいけど、「魔女の宅急便」に出てくるニシンのパイもみんなでワイワイ食べてみたいなぁー☺️「魔女の宅急便」の放送は年明け1月5日ですぅー😆#kinro #魔女の宅急便 #ジブリ飯 pic.twitter.com/ZU65w7ji3a
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) December 21, 2017
少なくとも、おばあさんは「孫に喜んでもらいたい」と素直に思って、心を込めて作ったのだと思います。
危機に孫娘のグチをいわない
もし嫌がらせを考えるくらい孫娘を憎らしく思っていたら、愚痴のひとつやふたつ抱えてるでしょう。
キキに対して「あなたは本当に優しくていい子ね。それに比べてうちの孫娘は…」と、愚痴を言いそうなもの。
おばあさんは、もちろんそんなことは言わないし、言いたそうでもありませんでした。
(そういうのを言っちゃう人にとっては、にこにこと話を聞いてくれるずっと年下の子なんて(言い方悪いけど…)格好の餌食ですよね…)
嫌がらせなら、何か描写があってもよさそう
これはちょっとメタ的ですが、もしニシンのパイが「嫌がらせの描写」だとしたら、宮崎駿監督なら何か表現してきそうな気がするのです。
たとえばおばあさんの表情とか、目線とか、仕草とか…。
『魔女の宅急便』に限らず、ジブリ作品にはキャラクターの目線や言い方や仕草など「イヤだれが気づくねん」みたいな細かーーい隠れポイントが散りばめられています。
(だからこそ何度見ても発見があって面白い…!)
ニシンのパイのおばあさんについてその辺は情報も出てないと思うので、これもひとつ「嫌がらせ説」を否定する材料になるかな、と個人的には思っています。
結論:ニシンのパイは嫌がらせじゃない
以上4つの根拠
- ニシンのパイのおばあちゃんの人柄
- ニシンのパイはていねいに作られていた
- おばあさんがキキに孫娘のグチをいわない
- 嫌がらせなら、何か描写があってもよさそう
から、おばあさんが孫娘に嫌がらせをするような人には思えません。
少なくとも、おばあさん本人は善意しかなかったはず。
ニシンのパイはおばあちゃんの嫌がらせ説は、絶対ちがう!!と言いたいのです。
とはいえ……ね。
あくまで「ニシンのパイのおばあちゃん」だからそう思うんですが、実際に「いらないよ」と言っていたものが届けられたら、嫌に思う気持ちも分かります…。
【考察】嫌がらせじゃないにしても、なぜニシンのパイを送ったのか?

ですが嫌がらせでないなら、なぜ「いらない」と言われたニシンのパイを、おばあさんは孫娘に送ったのでしょう?
「いらない」の意図が正しく伝わらなかった
孫娘が「本気で『いらない』」と言った意図が、おばあさんには伝わらなかったという可能性がひとつあります。
- 遠慮してるのかも とか、
- こちらに気を使ってくれてるのね とか…。
あなたにもこんな経験ありませんか?
「お返しはいらないから」「手土産なんて持ってこなくていいから気楽においで」の言葉が
- 本気なのか
- 社交辞令なのか
判断に困ったこと。
(わたしはよくあります……)
そんな感じで、おばあさんと孫娘の間にもすれ違いが生まれたのかもしれません。
「そうはいっても、送ったらあの子はきっと喜んでくれるにちがいないわ」みたいな……。
孫娘が小さい頃にニシンのパイをよろこんだことがあり、それが忘れられない説
もしかしたら、孫娘がもっとずっと小さかった頃に「おばあちゃんのニシンのパイが好き!」と言ったことがあるのかもしれません。
孫の喜ぶ顔が忘れられず、おばあさんはその顔がみたくていつまでもニシンのパイを贈り続けている…なんてこともあるのかも。
わりと「おばあちゃんあるある」だと思うのですが、宮崎駿監督も、公式本のなかで、そんなことを言っているようです。
本当にいやなんですよ、要らないっていうのに、またおばあちゃんが料理を送ってきて、みたいな。ああいう事は世間にはよくある事でしょ。
引用:宮崎駿著書『出発点』
本当に送りたいのはパイではなく「愛情」
「本当に送りたいのは物ではなく、愛情」ということが、「いらない」と言われた物を送りつけるおばあちゃんの心理としてあるそうです。
つまり、Mさんの御両親(お母さん?)は「愛情」を贈りたいのであって、「モノ」が重要ではないのです。
ニシンのパイのおばあさんも、本当に孫に届けたかったのはパイではなく「お祝いの気持ち」「愛情」であるのでしょう。
しかし孫娘やわたしたちは「愛情」ではなく「物」に目が向いてしまっているので、すれ違いが生まれてしまうのです…。
まとめ|ニシンのパイは嫌がらせじゃなく「愛情」
ニシンのパイはけっして嫌がらせではなく、おばあさんから孫娘への愛情だったのでしょう。
でも、すれ違いのせいで孫娘にはありがた迷惑として届いてしまった様子……。
- おばあさんが孫娘のいうことを、思い込みなしで素直に受け取ったり、
- 昔とは好みが変わることもあること、
- 世代間の価値観のちがいがあること など
を理解すれば、ふたりの間で、すれ違いが起きることもなくなる……かもしれませんね。
『魔女の宅急便』がもう一度観たくなってきた…という人へ

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